二日目

今日は目が痙攣しだすという、私の中の疲労度警告ラインを超えてしまったので簡単に。

先日読んだ本について。

私は某ラジオ番組のタマフルの大ファンなのですが、先日の推薦図書特集で取り上げられていた本をついに読むことができました。

映画監督塩田明彦の『映画術―その演出はなぜ心をつかむのか』(イースト・プレス)という本です。

恥ずかしながら、塩田監督の映画はただの一本も見た事がなく、しかも本で取り上げられている映画も特に見た事がないという体たらくな状態で読んだのですが、本当にすごい一冊でした。

読んでいるだけでここまで頭が沸騰する感じを覚えたのはここ十年くらい絶えてなかったのではないかと思います。

読んでいる間中、頭の中が「すごいすごいすごいすごいすごい(エンドレス)」とぐらぐらしてました。

私は基本的に「すごい」とか「面白い」、「泣ける」といった印象の元となった具体を語るのがとてもへたくそで、それができる人に畏敬の念を感じるのですが、塩田監督はその最高峰ではないでしょうか。

自分が世界から無意識に受け取っているものをこんな風に語ることができるのだと、新たな可能性を見せてもらった気がします。

いつかこんな風に語ってみたい。の割に「すごい」しか言ってないけど。

とりあえず、自分のすることをしなければ。

そして絶対に近いうちに塩田監督の「害虫」と、ヒッチコックの「サイコ」は見よう。そうしよう。